前回の続きです。
さて、前回お話した
“C”ですが、これを実行する主な目的としては2つ上げられます。
1つ目は、
当初作成した自分の資産設計どおりに現状が進んでいるかの確認です。
これは、前回申し上げたように、当初計画した資産設計に従った投資をするのが、資産運用を成功に導くための原則ですから、4半期ごとに1回は確認した方がいいでしょう。また、必要に応じて年に1回程度、リバランス(投資配分比率の再調整)します。
2つ目は、現
状の各種動向の変化の確認です。
当初の資産設計はあくまでその時点の経済情勢、市場動向、世界の国々の状況などを考慮して計画されたものです。
ということは、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年と経っていくうちに、それらの外的要因はさまざまに変化していますし、あるいは自分自身の内的要因にも変化があるかもしれません。
ですから、至極当然に、その変化状況にしたがって、資産設計自体の変更もおこってきます。
以上の2点を考えた場合、当初決めた資産設計や購入商品をただそのまま持ち続ければ良いという考え方が以下に非論理的かお分かり頂けると思います。例えば、バランス型の投資信託は、設定当初のさまざまな事情を考慮してバランス配分を考えているわけですから、本当は国内債券が現状では要らないと感じても、省くことができませんし、独自でバランスを変更することもできません。その場合、どうしても国内債券の比重を下げたいとしたら、別の商品に乗り換えるか、別の分類に追加投資をして、持っている国内債券関連商品の割合を下げてやるか、になるでしょう。
いずれにしても、バランス型を1本持っているから資産設計を考えなくて良いんだというのは、商品を売る側にかけられた暗示であることは明白ですね。
ということで、
“C”まで見てきました。
次回はいよいよ
、“A”について一緒に勉強していきましょう!